墓じまい 1 投稿日:2023/10/03 墓じまい 「改葬」とも呼ばれます。簡単にご説明するとお墓のお引越しを意味し、現在の墓石を撤去し更地にして墓地管理者にお返し、ご遺骨を別の形で供養することです。墓じまいには行政手続きや墓地管理者との交渉が必要となり、工事を依頼したりと作業がいくつもあり、負担に感じる人も多いです。墓じまいの流れを事前に確認し、ご家族で検証し、専門業者に必要な相談を行っておくことが安心につながるでしょう。 墓じまいが増えている理由 厚生労働省の衛生業績報告例によると、令和2年度の改葬件数は117,722件となり、数値は年々増加しております。 墓じまいが増ふえている理由とは、 ①お墓を継ぐ人がいない 日本の人口は減少傾向にあり、少子高齢化が進んでいるだけではなく離婚率の増加や未婚・晩婚化も進んでいます。子どもがいない、親族がいても付き合いがあまりないという家庭も少なくありません。ライフスタイルの変化や家族の形が多様化していく中で、お墓を継いでいくことが難しいという方も増えています。 ②お墓参りが困難になった 実家から離れて生活しているとお墓が遠くにあり、お墓参りが困難になるケースも少なくありません。ご先祖を思う気持ちはあっても、法要の度に遠方へ供養をしにいくのは身体的にも、精神的にも負担になることがあります。 供養しやすい環境を作るというポジティブな見方で、墓じまいを模索する必要性があると言えるでしょう。 ③お墓に対する価値観の変化 古くからのお墓のイメージといえば、「家族で入るもの」「子どもが引き継いでいくもの」が一般的でした。しかし、最近では、人々の価値観の多様化に伴い、1人用や子どもに引き継がないことが前提のお墓が誕生してきています。